軽貨物ドライバーの個人事業主の始め方！開業の流れやメリット・デメリットなど！

軽貨物ドライバーの個人事業主の始め方と開業、独立にあたってのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

個人事業主としての軽貨物ドライバーの働き方は、いま独立開業しやすいビジネスの1つとして注目されており、気になっている方も多いと思います。

本記事は、軽貨物歴4年のドライバーがメリット・デメリットなども紹介しているので、ぜひ内容を確認してください！

軽貨物の開業に必要なもの

軽貨物ドライバーを個人事業主として開業するためには、上記の6つを用意する必要があります。

全てを1から自身で揃える場合、必要な資金は「100万円〜300万円程度」です。

軽貨物車両を用意する資金が不足しているという人は月々の支払いで軽貨物を購入することができる「リース」の活用も検討しましょう！

自家用の軽自動車を黒ナンバー車両に登録する方法もありますが、積載量の関係からアマゾンフレックスや主要な業者から仕事を受けることができなくなってしまうので、軽貨物用の軽バンなどを用意することが一般的となっています。

どうしても自身で開業資金を用意することができないという人は、軽貨物法人と雇用契約を結んで業務委託ではなく、正社員として働くということも視野に入れてみてください。

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軽貨物ドライバーの個人事業主の始め方（開業の流れ）

軽貨物ドライバーの個人事業主の始め方（開業の流れ）を解説します。

始め方（開業の流れ）は下記となります。

1. 最寄りの税務署に開業届けを提出
2. 運輸支局に必要書類を提出する
3. 黒ナンバーの設置をする
4. 任意保険に加入する

色々と初めて提出する書類も多く、難しそうに感じますが、わかりやすく解説しますのでご安心ください。

最寄りの税務署に開業届けを提出

運送会社は配送事業者の従業員としてではなく、フリーランスとして軽貨物ドライバーを行う場合、個人事業主として開業届の提出を行う必要があります。

最寄りの税務署にて「個人事業主の開業・廃業等届出書」を提出します。

個人事業主として登録するための手続きかつ、開業届けを提出することで、確定申告時の青色申告をすることができたり、屋号入りの銀行口座開設をすることができるようになるというメリットもあります。

基本的には仕事が忙しくなると忘れがちなので、開業時に出すことを推奨します。

運輸支局に必要書類を提出する

軽貨物ドライバーとして開業するためには、運輸支局に必要書類を提出しなければなりません。

委託会社と契約して代行してくれる場合もありますが、個人でもすることができるので自分でやる方法を解説します。

下記の提出する必要がある書類さえ揃っていれば1日で完了することが可能です！

1. 貨物軽自動車運送事業経営届出書（提出用・控え用の計2部）
2. 事業用自動車等連絡書（連絡票）
3. 車検証
4. 運賃料金表（提出用・控え用の計2部）

書き方の詳細はこちら
貨物軽自動車運送事業経営届出書作成マニュアル（見本）

上記の書類を揃えて提出する必要があるのですが、書類を記入するにあたって必ず用意しておく必要な条件が下記です。

1. 営業所
2. 車庫
3. 車両
4. 休憩・睡眠施設
5. 運行管理体制
6. 損害賠償能力
7. 運送約款・運送料金表

１～４に関しては、軽貨物事業用の車両があって所有できていれば問題ないです。

個人の方であれば、営業所、車庫、休憩睡眠施設は自宅で完結するか、自宅と最寄りの駐車場で大丈夫です。

5〜7に関しては、国土交通省が定めたものや運輸支局に参考となる見本があるので、参考にしてそのまま記入することで対応可能です。

運輸局に必要書類を全て提出したら、当日中に運輸局から押印された事業用自動車等連絡書を受け取ることができます。

黒ナンバーを申請して、設置する

運輸局から、事業用自動車等連絡書を受け取ったら、次は軽自動車検査協会に黒ナンバープレートを申請しにいきます。

軽貨物運送をするには、黒ナンバーの設置は法律で義務付けられているので、必ず取得する必要があります。

申請するために必要な書類は下記です。

1. 車検証の原本
2. 申請依頼書
3. 事業用自動車等連絡書（押印済みもの）
4. ナンバープレート（軽自動車検査協会で購入する）
5. 住民票（個人事業主で、車検証の所有者が自分以外の場合）

ナンバープレートの交付代は1500円前後が必要となります。

任意保険に加入する

黒ナンバーの交付がされましたら、事業を開始することができますが、任意保険に加入していない場合は必ず任意保険に入るようにしましょう。

業務中に予期せぬ事故が起きたときに、任意保険に入っていないと補償することができなくなったりして困ります。

自家用車よりも保険代金は事業用となり高くなりますが、それでも必ず入りましょう。

また事業で荷物を取りあつかうため、落として壊してしまったなどの事故もあるため、貨物保険も同時に入ることをお勧めします。

軽貨物ドライバー（個人事業主）の仕事の始め方

諸々の準備が整ったら、仕事を探しましょう。

軽貨物ドライバー（個人事業主）の仕事の始め方は下記です。

1. 軽貨物委託会社と契約して仕事をもらう
2. 配送マッチングプラットフォームサービスから仕事を始める

軽貨物委託会社と契約して仕事を始める

軽貨物委託会社と契約して仕事を始めるやり方が、最もスタンダードな始め方です。

軽貨物委託会社の探し方ですが、求人サイトを活用したり、TwitterなどのSNSで募集をしていたりすることも最近はよくあるので、見てみて気になった会社があれば、面談を受けてみましょう。

軽貨物委託会社によって、報酬、条件、手数料、初期費用、サポート体制など様々なので、自分の働き方やどれぐらい稼ぎたいか、何を重要視したいかを大事にしてしっかり選ぶようしましょう。

配送マッチングプラットフォームサービスから仕事を始める

昨今では軽貨物委託会社を挟まないで仕事を始めることができます。

例えば、Amazonフレックスやフレックスやフードデリバリーサービスのウーバーイーツや出前館などの仕事もその一例です。

ただし、個人的にAmazonフレックスを初心者がいきなり始めることはリスクが大きいのでおススメしません。

フードデリバリーサービスであれば、難しくないので初心者から初めて頂いても問題ないですが、軽貨物の仕事ではないので、軽貨物ドライバーとして長く働いていきたいと考えるのであれば、委託会社と契約して軽貨物ドライバーとしての経験を積むことが最もよいと個人的には思います。

軽貨物運送業を個人事業主でやるメリット

独立開業のハードルが低い

軽貨物の運送事業は届出を提出するだけで独立開業が可能な事業です。

軽貨物以外の運送業の「一般貨物自動車運送事業」や「特定貨物自動車運送事業」となると許可制となるので、独立開業のハードルは軽貨物よりもかなり高くなっています。

また、軽貨物運送業は未経験からでも仕事を受けやすい仕事となっているので、簡単な仕事を受けながら経験を積むことができ、初月から売上を作ることができるのも大きなメリットと言えるでしょう。

Webライターや動画編集などでも個人事業主として働くことはできますが、最初の売上を上げるまでに勉強期間が必要です。

そのため、独立開業のハードルが低い軽貨物運送業は個人事業主として働きたい人におすすめの仕事であると言えます！

自分の好きな時に好きな分だけ働ける

軽貨物運送業を個人事業主として行うと、自分の裁量次第で仕事の量やタイミングを調整することができます。

求める収入や信頼度の構築のために、完全に自由に働けるというわけではありませんが、正社員として企業に勤めている一般的に仕事よりはかなり自由度が高いです。

また、とにかくたくさん稼ぎたいという人はたくさん仕事を受注することができるというのも、個人事業主として軽貨物運送業を始める大きなメリットと言えるでしょう。

中には月収100万円以上を稼ぐ人もいるので、体力に自信があるという人にもおすすめの仕事です。

経費をうまく活用して節税できる

個人事業主は会社員のもらう給料と異なり、源泉徴収のされていない「報酬」を受け取ることになります。

そのため、確定申告をする必要性が出てくるのですが、うまく経費を活用することで節税をすることが可能です。

軽貨物運送業と生活との両方で利用している費用や外食代を接待交際費として経費計上することで、実質の手取りを増やすという工夫ができるのも個人事業主ならではの強みと言えます。

車の購入代金などもうまく経費活用すれば、会社員として働く人よりもかなり節税ができるので、ぜひ有効活用しましょう！

軽貨物運送業を個人事業主でやるデメリット

自分で手続きを行う必要がある

個人事業主はいわば経営者でもあるので、開業に必要な準備や申請、お金の管理や確定申告などなど、自分であらゆる手続きを行う必要があります。

会社員の場合は源泉徴収がされていたり、人事部が大体のことを担当してくれるのですが、個人事業主として軽貨物運送業をやる場合は基本的に全部自分が動かなくてはなりません。

売上や自分の使える時間などによっては、税理士などをうまく活用するというのも1つの手と言えるでしょう！

社会的信用度が会社員よりも低い

軽貨物運送業に関わらずですが、個人事業主やフリーランスは会社員と比較して社会的信用度が低いです。

そのため、クレジットカードの審査や物件の契約などのハードルが会社員よりも高くなります。

対策としては売上を上げたり、貯蓄額を増やすということが挙げられます。

継続した収入に対するリスクが社会的信用を下げる一番の要因となっているので、現金をある程度保有しておくと社会的信用度をプラスすることが可能です！

まとめ

本記事では、軽貨物ドライバーの個人事業主の始め方についてまとめました。

軽貨物ドライバーの開業手続き（流れ）はそこまで難しくないかつ、必要書類さえ揃って入れば1日で開業することができ、自分で申請することが可能です。

最期まで御覧いただきありがとうございました。