軽自動車には『軽貨物自動車』と『自家用の軽自動車』の2種類あります。
軽貨物(黒ナンバー)の車検期間と費用は自家用軽自動車と異なります。
軽貨物車両は自動車税や重量税は安くなる一方、車検回数が自家用軽自動車よりも多くなるので、節税目的で軽貨物を検討しているという方は事前にトータルの収支を把握しておくことが大切です。
- 軽貨物の車検期間
- 軽貨物の車検費用
- 軽貨物にかかるその他費用
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軽貨物(黒ナンバー)の車検期間
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車検の期間や費用は「4ナンバー」や「5ナンバー」と呼ばれる、車の用途別の分類やナンバープレートの色によって異なります。
4ナンバーの軽自動車に当たる軽貨物(黒ナンバー)の車検期間は「2年に1回」です。
家庭用軽自動車は「5ナンバー」という分類になるのですが、5ナンバーの車検期間は「最初は3年、それ以降は2年に1回」となります。
なので、最初の車検期間のみ、自家用軽自動車に比べて軽貨物は車検期間が1年短いという点を覚えておきましょう。
最初だけ車検期間が短いので注意!
軽貨物(黒ナンバー)の車検費用
- 法定費用
- 車検代代行料金
車検時にかかる費用は車検代や税金などが含まれる「法定費用」と車検を業者に依頼する際にかかる「車検代代行料金」の2つがあります。
法定費用
法定費用とは「自動車重量税」「自賠責保険料」「検査印紙代」の3つです。
車検に当たって支払いが必要な費用となっており、どこでどのような方法で車検を受けたとしても変わらない金額となります。
軽貨物の場合、自動車重量税は自家用軽自動車よりも安くなるのですが、自賠責保険料は高くつくという点に注意しましょう。
25ヶ月分の自賠責保険料だと、自家用軽自動車は18040円に対して、軽貨物は27090円となります。
車検代の代行料金
車検代代行料金は、車検を通す時にどこかの業者に依頼する際にかかる費用です。
車の種類や依頼した代行サービスによって金額は変動します。
なので、相見積もりを取るなどしてなるべく安い業者を探すことで、費用を節約することもできます。
車検を自分で陸運局に車を持ち込んで行う場合、車検代代行料金を無くすこともできるので、予算と相談して決めましょう。
軽貨物の車検手続きの流れ
軽貨物(黒ナンバー)の車検手続き自体は家庭用軽自動車(黄色ナンバー)と同じで、以下の書類を用意する必要があります。
- 自動車検査票(原本)
- 軽自動車税納税証明書
- 自走者損害賠償保険証明書又は自動車損害賠償責任共済証明書
- 自動車重量税納付書
- 軽自動車車検票(持込検査の場合)
- 使用者の印鑑(認印または署名)
- 点検整備記録簿
- 保安基準適合証(持込検査の場合は不要)
- 継続検査申請書(軽第3号又は軽専用第2号様式)
車検代行業者を通す場合と自分で検査場に車を運んで車検を受ける場合とでは必要書類にいくつか違いがあります。
自分で検査場に車を持ち込む場合、手間はかかるものの追加で代行手数料がかからないのがメリットです。
代行業者に車検を依頼する場合、手間はかかりませんが車検費用に代行手数料や整備費用などがかかるので、予算と相談しながら決めるようにしましょう!
軽貨物の車検はどこで受けることができる?
- 車検専門店
- 整備工場
- ガソリンスタンド
- ディーラー
軽貨物車両の車検にかかる料金をなるべく抑えるためには相見積もりが欠かせません。
相見積もりを行うためには、車検がどこで受けられるかを把握しておくことが大切なので、事前に確認しておきましょう。
車検専門店
車検専門店の特徴は短時間で車検が完了するという点です。
検査にかかる時間は1時間程度となっているので、とにかく早く車検を完了させたいという人におすすめとなっています。
また、車検費用も55,000円程度となっているので、無駄に高い費用がかかるということもないので安心です。
その分、点検内容は必要最低限となっていますが、予算に応じて部品交換や不具合の整備も行ってくれるので、予算に応じてオプションをつけるようにしましょう。
整備工場
整備工場は運輸局長の認可を受けているので、車検専門店の次に検査にかかる時間が短いです。
ただし、認証工場には検査ラインが用意されていないので、検査が完了するまでに2日ほどかかる点には注意が必要です。
すぐに車検を完了させたいという人は、指定工場を選ぶようにしましょう。
費用は約66,000円と車検専門店よりも少し高いのですが、その分厳しい検査基準を設けているので、安心して車検を依頼することができます。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでもお店によっては車検を受けることが可能です。
店舗によっては国家整備士を配置していたり、指定整備工場となっているので検査内容的にも安心して任せることができます。
料金は約47,000円と他の車検工場と比較して安く設定されているのですが、その分検査には2〜3日ほどかかるので、早く車検を完了させたいという人にはおすすめできません。
ディーラー
ディラーはメーカーの信頼が掛かっているので、他のどの車検を受けられる場所よりも高品質というのがポイントです。
2年後まで見越して車検を行ってくれるので、次の車検まで安心して乗ることができます。
デメリットは車検費用が約71,000円と高く設定されていることです。
高品質な整備を求める人にはおすすめですが、それ以外の人は他の場所で車検を受けるようにしましょう!
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軽貨物の車検費用は経費にできる
軽貨物運送業を業務委託契約の個人事業主として行う場合、車検費用は経費にすることができます。
事業専用で使用する車両であれば100%経費、私生活でも使用する車両の場合は事業と生活で使用する割合に応じた割合(家事按分)を計算して経費計上しましょう。
個人事業主は経費をうまく活用して節税をおこなっていくことが、手取りを増やすために大切です。
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軽貨物自動車と自家用軽自動車の違い
軽貨物と自家用軽自動車とでは車検期間や費用が異なるのですが、そもそも軽貨物と自家用軽自動車の違いはなんなのでしょうか?
軽貨物とは荷物の運搬を目的とする軽自動車のことで、ナンバープレートの色が黒色になります。
自家用軽自動車とは日常で使用する一般的な軽自動車のことを指し、ナンバープレートの色は黄色です。
一般的な軽自動車のナンバープレートは黄色と認識されていることから、軽貨物は「黒ナンバー」と呼ばれています。
「軽トラック」や「軽バン」と呼ばれる車が軽貨物の代表的な例です。
軽貨物は走行距離が多く、使用頻度も多いことから自賠責保険料も任意保険料も自家用軽自動車よりも高いのですが、一方で自動車税は安くなっているという特徴があります。
まとめ
- 軽貨物の車検は2年に1回
- 自家用軽自動車よりも自賠責保険料が高い
- 軽貨物の車検費用は経費計上できる
自家用軽自動車の車検は「1回目は3年、以降は2年に1回」ですが、軽貨物の場合「常に2年に1回」となっています。
最初の車検が自家用軽自動車よりも早く訪れるので注意しましょう。
また、軽貨物用の自賠責保険は自家用軽自動車よりも高く設定されているので、車検時に支払う費用が高くなります。
日々働くことで得られる報酬を計画的に残しておかないと、後に発生する費用が支払いできないということにもなるので、車検費用と期間は把握しておくことが大切です。
それと日々の車のメンテナンスも大切です。
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