皆さんは、かつてアメリカで起きたゴールドラッシュで一番儲けたのは、金を掘りに行った人たちではなく、スコップ屋であったという話をご存知でしょうか?
知らない方は下記のお話をご覧ください。
インベスターZ(2巻)より引用
そう、つまり、金脈を探しに行く人があまりにも殺到していたので、金脈を探しに行く人達、全員が使用するスコップを売っていた人が、一番効率よく儲けることができたという話ですね。
昨年から、日本でも急拡大を続けているフードデリバリー業界。米国最大手のDOORDASHが日本でのサービス開始を決定した事で、ついに、日本でサービスを展開する、大資本フードデリバリー企業は、10社以上となりました。
各社、配達員や利用者のシェアを獲得する為に、報酬を高くしたり、クーポンを大量発行するなど、競争が激化しており、フードデリバリー業界の勢いは留まるところを知りません。
さながらこの盛り上がりは、現代のゴールドラッシュ、言わばフードデリバリーラッシュという状況なわけですが、皆さんご存じの通り、フードデリバリー会社は、現在赤字を垂れ流しているような状況です。(投資フェーズのため)
そんなフードデリバリーラッシュの中、圧倒的に大きな売上をあげていると考えられる、企業が存在しています。
その名も「SPARTAN PAC(スパルタンパック)」
なんだか強そうな名前・・・
Uber Eatsの緑バッグが、販売されて気づいた方も多いのではないでしょうか?
新型ウバッグから付き始めたこのロゴが気になってる pic.twitter.com/QPGfovxSWC
— つちやみ (@tsuchi_83) March 15, 2021
本記事では、このSPARTAN PACについて解説します!
ぜひ最後までご覧ください!
フードデリバリーラッシュで一番儲けているのは、SPARTAN PAC(スパルタンパック)!?
それでは、本題に入っていきたいと思います。
前述したように、ゴールドラッシュ時に、効率よく儲けることができたのは、スコップを販売した人たちだったという話をしました。
それでは、フードデリバリーラッシュにおいての「スコップ」は、一体なんなのでしょうか?
それは、
「配達員用のデリバリーバッグ」です!
そして、デリバリーサービス各社は、某赤いデリバリーサービスを除き、基本的には、各社のオリジナルの配達バッグを用意しており、配達員登録の段階で、必ず1人1つ、デリバリーバッグを渡しています。
おかげさまで、わいの家はバッグだらけに・・・
下町エリアの新名所。
— ウサ🐰@アサクサズ/ubereats/menu/foodpanda/出前館/Wolt/chompy (@asakusadelivery) January 22, 2021
デリバリの壁 pic.twitter.com/zidKCNcFpf
そう、私は基本的に現存する大手デリバリーサービス会社のサービスは基本的に全て登録しておりますので、8種類(色違いも含めると9種類)のバッグを所有しています。
同じような方も、きっと多いと思います。
いまから衝撃的なことをお話します。
実は・
実は・・
実は!!!
このほとんどのデリバリー配達員用バッグは、SPARTAN PACと呼ばれる企業により受注、生産されて販売されているのです!!!!
独占!!!!!
皆さん知っていましたか?
これ知った時、自分は驚きました!!
まじか!!って・・・
それでは、SPARTAN PACについて、解説します。
SPARTAN PAC(スパルタンパック)について
それでは、フードデリバリーバッグの覇者、SPARTAN PACの概要について説明します。
SPARTAN PAC(スパルタンパック)は、Kinara International(キナラインターナショナル)という企業のサブブランドとして展開されている、オーダーメードでフードデリバリーに使用する配達用のバッグや、アクセサリーを作っているブランドです。
やっぱり、スパルタ王からきてるのか!!
映画:300(スリー・ハンドレッド)より引用
全然関係ないけど、USA個人的に、下記の300のコラ動画好きなので、よかったらご覧くださいw
エンジニア、プログラマーの方は是非ww
「
Kinara Internatinalとは
Kinara Internatinalは中国の企業で、グローバルに物流に関する問題解決を行っているグローバルサプライチェーンソリューション企業です。
製品の設計・製造から、ロジスティクス・マーケティング、倉庫管理、エンドユーザーに向けたWebショップの開発、そして、お客様の手元までの配達と、サプライチェーンに関する、原材料の調達以外の全てを担っている、大企業です。
フードデリバリー企業以外にも、ユニリーバやマクドナルドといった、世界の名だたる大企業の仕事をしています。
SPARTAN PAC(スパルタンパック)の製品について
それでは、なんとなくSPARTAN PACについて、理解してきたところで、SPARTAN PACが製造している配達員向けの製品を紹介します。
・フードデリバリー用バッグ
・スマホスタンド
・モバイルバッテリー
・自転車用ライト
・反射盤
ざっと、一例をあげましたが、SPARTANPACでは、フードデリバリーの配達員が使用するアイテムを、一通り製造しております。
公式のインスタグラムのバッグを見ていると、Amazonなどで売られている無印のバッグも、このSPARTAN PACのものでした!
つまり、バッグだけではなく、フードデリバリー企業から支給される、配達員用グッズは、恐らくほとんどが、SPARTAN PACから仕入れている可能性が高いです。
普通に考えれば、一社にまとめるはず。
SPARTAN PACの守備範囲恐るべし。。。
SPARTAN PAC(スパルタンパック)がバッグを製造している、フードデリバリー企業について
それでは、いったい、いくつのフードデリバリー企業と契約していると思いますか?
実は、日本で展開しているフードデリバリーサービスの内の8割(場合によっては10割)がSPARTAN PACなのです!!
・Uber Eats ・menu ・DiDi food ・Wolt ・foodpanda
・X TABLE ・Woowa Brothers(FOODNEKO) ・Hungry Panda
・Doordash ・Grab food ・deliveroo ・JUST EAT ・ZOMATO ・美団点評 ・foodora などなど
日本ではまだサービスを展開していない企業もありますが、世界でサービスを展開している企業の配達員用バッグの製造を担当しているので、とんでもない量のバッグが売れていることが想像できます。
取引先が全部グローバル企業もしくは、中国の企業ってことは配達員の数もとんでもないのでは。。。
SPARTAN PAC(スパルタンパック)の規模感について
各企業の配達員登録数が分かれば、なんとなく規模感は見えてきそうです。
まず日本の配達員数ですが、3月3日発表の日本経済新聞によると、約10万人強と言われております。
また配達員登録数が見つかったのは、DOOR DASHのダッシャーの数が100万人(アメリカ・カナダ・オーストラリアの総数)とのことでした。(参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング フードデリバリーサービスの動向整理)
これだけでも、ざっくり、既に110万個のデリバリーバッグを製造しているということになります。
そして、まだJUST EATなど:ヨーロッパ、ZOMATO:インド、美団点評やDiDi foodの中国といった部分のデリバリー人口を併せると、
1000万個!!!?
を超えてくる可能性があります!!
バッグ1点を3,000円で各デリバリーサービスに販売しているとしたら、
1000万個×3,000円=300億円
にんじん3億本・・・w
フードデリバリーラッシュにおける「スコップ屋」はSPARTAN PACで間違いないでしょう。
まとめ:SPARTAN PAC(スパルタンパック)
SPARTAN PACの情報をまとめると以下の通りとなります。
・世界のほぼ10割の配達員用バッグ・グッズの製造を担当している
・ざっくりバッグだけで300億円くらい売れている(しらんけど)
現在、フードデリバリー業界は参入している企業が投資フェーズの為、どのフードデリバリープラットフォーマーたちは、赤字での経営が続いています。
その中で、配達員用のバッグを製造しているSPARTAN PACは確実に大きなリターンを得ることができているのは、非常に面白いですよね。
以上、フードデリバリーラッシュにおけるスコップ屋、SPARTAN PACの解説でした!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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