Uber Eats(ウーバーイーツ)の仕組みを解説｜メリットや料金は？

Uber Eats（ウーバーイーツ）は日本のフードデリバリーサービスの中で一番市場が大きいプラットフォームです。今日も皆さんの住んでいる街で多くの配達パートナーが商品を届けるために走っていることでしょう。

バッグを背負って自転車やバイクで走っている姿はすっかりお馴染みの風景となり、今では社会インフラの一つとしても注目されています。

この記事では、利用者・加盟店・配達パートナー問わず初めてUber Eats（ウーバーイーツ）を利用しようと考えている方に向けて、仕組みや料金などについて解説します。

Uber Eats（ウーバーイーツ）とは？

Uber Eats（ウーバーイーツ）とは、アメリカ企業の一つであるUber Technology（ウーバーテクノロジー）が運営するフードデリバリーサービスです。2024年現在では全世界で45ヶ国以上、6,000都市以上でサービスを展開中と言われています。

日本では2016年9月から東京で試験運用を開始して以来、今では47都道府県で利用できるようになりました。

Uber Eats（ウーバーイーツ）を簡単に言うなら「出前サービス」です。かつての日本では、出前と言えば「おかもち」を片手に持ち自転車やバイクで料理を届けてくれたのを思い浮かべませんか？

現代の出前は、IT技術の発達により専用のアプリからオンラインで注文できるようになりました。

Uber Eats（ウーバーイーツ）は美味しい料理を自宅で食べたい人、配達を仕事としてお金を稼ぎたい人とレストランのニーズを同時に満たしてくれます。まさに「Win-Win-Win」のサービスといえるでしょう。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の仕組み

Uber Eats（ウーバーイーツ）は注文者・配達パートナー・加盟店舗をマッチングするサービスです。店舗まで出向かなくても食べたい料理を好きなタイミングで注文できるようになり、食の楽しみ方の選択肢が増えたと言えるでしょう。

現在では飲食店の料理だけでなく、生鮮食品やティッシュペーパーなどの日用品も注文できます。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の出現により、それまで多くの人が持っていたであろう一般的な出前のイメージを大きく変える契機にもなりました。

従来の出前といえば、一般的に以下のような特徴をイメージする方が多かったでしょう。

• 出前は出前対応している店舗のみ（配達範囲も限定）
• 配達するのはその店舗の店員
• 業務量の増加

出前サービスを行う店舗は人員と時間を自店舗で負担するうえに経費もかかってしまうため、業務効率悪化の要因ともなっていました。

しかし、Uber Eats（ウーバーイーツ）のマッチングサービスは店舗が抱えていた課題を解決し、従来の出前を一変させた画期的な仕組みと言えます。

発生する料金の仕組み

「Uber Eats（ウーバーイーツ）を利用したいけど、実際いくらかかるの？」

Uber Eats（ウーバーイーツ）を利用したことがない人にとって、非常に気になるポイントだと思います。

この点について、ユーザー（注文者）に関係する料金と加盟店に関係する料金の双方を解説します。

ユーザー（注文者）に関する料金

支払い総額　＝　商品代金　＋　配送手数料（送料）　＋　サービス料

注文者は商品代金の他に配送手数料とサービス料を加算した金額を支払います。

配送手数料とは「送料」のことです。

配送手数料は「店舗から届け先までの距離」や「配達パートナーの人数」、「お店の人気度」などで変動します。筆者が確認したところ、50～550円の間で設定されているようです。

サービス料は注文者がUber Eats（ウーバーイーツ）に支払う手数料です。

「Uber Eats（ウーバーイーツ）」というシステムを使うための料金で商品価格の12%がサービス料として加算されます（最大450円）。

試しに筆者が自宅近くのケンタッキーフライドチキンで適当な商品を注文してみたところ、商品代金1,890円に送料とサービス料が加算され、合計2,417円になりました。

個人的には「高いなぁ」と感じますが、この金額を高いと思うか安いと思うかは人それぞれでしょう。

加盟店に関する料金

店舗が加盟店としてUber Eats（ウーバーイーツ）を利用する場合は以下の費用がかかります。

Uber Eats（ウーバーイーツ）は不定期で加盟店登録を募集するキャンペーンを行うことがあるため、キャンペーン中での登録は初期費用を無料にできます。

ちなみに、5万円の内訳は以下の通りです。

• 加盟するための事務費用
• メニュー写真の撮影代行費用
• 店舗専用端末の設置費用
• 出店レクチャー費用

なお、新規出店の際の固定費や解約金などは必要ありません。

加盟店は手数料として、商品売り上げの35%をUber Eats（ウーバーイーツ）に支払う必要があります。手数料は「成果報酬型」であるため、月々の固定費用ではありません。

とはいえ、加盟店にとっても手数料は少なからず負担になります。多くの加盟店では店舗内での販売価格よりもUber Eats（ウーバーイーツ）での価格を2～3割増しで価格設定しているようです。

割増した価格は最終的に注文者に負担をかけることになるため、加盟店としては店舗の利益確保とのバランスで最も悩むポイントではないでしょうか。

価格設定に迷ったら、周辺の飲食店がUber Eats（ウーバーイーツ）で提供している内容と値段を確認してみることをおすすめします。

関連記事：Uber Eats（ウーバーイーツ）の料金・手数料・サービス料はいくら？高い？

商品が配達されるまでの仕組み

それでは、商品を注文してから手元に届くまでの流れを大まかに解説します。

①注文者がスマホアプリなどから商品を注文する
注文者は好みの店舗から商品を選択します。おにぎり1個から注文できる手軽さは多くのユーザーから喜ばれているポイントです。

②店舗に注文が通知される
店舗は専用端末で注文の通知を受けて対応可能か判断します。注文を断ることはほぼありませんが、店舗内が混雑している場合など、デリバリーの注文に対応できないと判断した時はキャンセルする可能性もあるでしょう。

③配達員を手配する
店舗が注文を受託後、Uber Eats（ウーバーイーツ）のシステムは配達パートナーのマッチングを行います。このとき、店舗周辺に配達パートナーがいない場合はマッチングに時間を要する可能性もあります。

配達依頼の通知を受けた配達パートナーはその配送を必ず受託するとは限らないため、マッチングまでにさらに時間がかかるかもしれません。

④配達パートナーに商品を渡す
配達依頼を受託した配達パートナーは店舗に向かい商品を受け取ります。店舗も配達パートナーも商品を取り違えないよう専用コードで確認し合うことが重要です。

⑤注文者に商品を届ける
注文者は商品到着まで自身のスマホで配達パートナーの現在位置を確認できます。この点もユーザーにとって非常に便利な機能です。

配達パートナーが受け取る報酬の仕組み

配達パートナーの報酬は一般的な会社員やアルバイトなどの月給制・時給制ではなく「完全出来高制」です。つまり、配達を行うほど報酬は多くなるものの、何もしなければ「0円」なってしまいます。配達パートナーのやる気次第で報酬額は変わる仕組みです。

配達パートナーへの報酬額は配達1件につき以下の計算式で算出されます。

報酬額　＝　配送料　＋　インセンティブ　＋　チップ

配送料は2024年8月現在で日本全国どこでも最低金額320円と設定されています。その時点での注文数・配達距離・天候・時間帯・稼働している配達員の人数など多くの要素からAI（人工知能）により自動算出される仕組みです。

配送料は常に変動するため、同一エリア・同一距離で配達しても午前と午後では大きく違う可能性もあります。

インセンティブは、ある一定の条件（主に配達回数）を達成すると獲得できる追加報酬です。

チップも追加報酬の一つでお客様から配達パートナーへの感謝の気持ちです。丁寧な配達を心掛けることでもらえる機会も増えるでしょう。

最新の報酬事情に関して詳細を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

関連記事：Uber Eats（ウーバーイーツ）の報酬がおかしい？実際に配達して検証

Uber Eats（ウーバーイーツ）を利用するメリット

Uber Eats（ウーバーイーツ）を利用するメリットは注文者・配達パートナー・加盟店にどのようなメリットがあるのでしょうか。それぞれについて簡単にまとめてみました。

Uber Eats（ウーバーイーツ）注文者のメリット

Uber Eats（ウーバーイーツ）配達パートナーのメリット

関連記事：Uber Eats（ウーバーイーツ）配達員の始め方・登録方法！給料や仕組みなどを解説！
関連記事：ウーバーイーツバイトの始め方！最大15,000円がもらえる登録方法も紹介！

Uber Eats（ウーバーイーツ）加盟店のメリット

関連記事：Uber Eats（ウーバーイーツ）レストランパートナーになるには？

Uber Eats（ウーバーイーツ）の配達エリア

自分の住んでいる地域はUber Eats（ウーバーイーツ）を利用できるのだろうか、と考える人もいるでしょう。

Uber Eats（ウーバーイーツ）は2021年9月から47都道府県で利用できるようになりました。とはいえ、全国隅々まで利用可能エリアが広がっている訳ではありません。

自分のエリアが対応可能かどうかを知るため、詳細は下記の関連記事を読んでみてください。

関連記事：Uber Eats（ウーバーイーツ）配達エリア・範囲を解説！

Uber Eats（ウーバーイーツ）の主な加盟店

Uber Eats（ウーバーイーツ）に加盟している店舗数は、2024年9月に180,000店を突破しました。現在も継続して加盟店舗数は増加しています。

以下に主な加盟店を紹介します。

関連記事：Uber Eats（ウーバーイーツ）の加盟店登録についての概要を解説！

Uber Eats（ウーバーイーツ）の営業時間

「ウーバーイーツで注文したけど営業時間外だった」「私のエリアは何時まで営業してるの？」こんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。

47都道府県で利用できるようになったUber Eats（ウーバーイーツ）ですが、営業時間は地域によって違います。

基本的には三大都市圏（東京圏・大阪圏・名古屋圏）を中心とした人口の多い地域は24時間営業のエリアもあります。

その他の地域では「7時～26時」「9時～24時」で営業しているエリアが多く、今後利用者の増加とともに営業時間拡大の可能性もあるでしょう。

ちなみに、筆者が住んでいる愛知県の営業時間は以下の通りです。

上記以外のエリアでは7時～26時までで、24時間営業はまだ限られたエリアのみとなっています。

Uber Eats（ウーバーイーツ）でお得に注文できる仕組み

Uber Eats（ウーバーイーツ）には初回限定のプロモーション（クーポン）や下記の画像のようなプロモーションがあります。これらのプロモーションを利用しつつ、店舗で買うよりもお得に注文することも可能です。

プロモーションについては下記の関連記事でもさらに詳しく解説しています。ぜひ、読んでいただきお得な情報をゲットしてください。

関連記事：Uber Eats（ウーバーイーツ）初回クーポン！紹介プロモーションコードあり！
関連記事：Uber Eats（ウーバーイーツ）2回目以降で使えるクーポンまとめ！

Uber Eats（ウーバーイーツ）の配達員として稼ぐための仕組み

Uber Eats（ウーバーイーツ）の配達員として他の人よりも稼ごうと考えるなら、漠然と配達するだけでは思うように稼げない可能性があります。

現在はフードデリバリーの需要自体が減少している状況ですが、工夫次第で売り上げを伸ばすことも可能です。

筆者の経験から売り上げを伸ばすポイントについていくつか紹介します。

ピークタイムを中心に稼働する

注文が集中しやすい「11時～14時」「18時～21時」は稼働した方がよいでしょう。他の時間帯よりも配達する機会は確実に多くなります。

土日祝日に稼働する

土日祝日は時間帯を問わず注文が入る傾向にあるため、売り上げを伸ばそうと思うなら配達することをおすすめします。若干ですが、平日よりも1件当たりの配達報酬が高くなる傾向もあるため、売り上げを伸ばすチャンスです。

インセンティブを利用する

Uber Eats（ウーバーイーツ）には「日跨ぎクエスト」や期間限定で発生する「不定期のクエスト」と呼ばれる追加報酬があります。

いずれも、規定された配達回数を達成すると獲得できる報酬です。例えば、2024年8月には10～12日の3日間で1日に10回配達を達成すると1,000円の追加報酬を獲得できるクエストも発生しました。

1,000円を高いと考えるか安いと考えるかは人それぞれですが、このようにインセンティブを上手く活用して売り上げを伸ばしましょう。

関連記事：ウーバーイーツ配達員は稼げない？稼げる月やエリアについて徹底解説！

悪天候の日に稼働する

売り上げを伸ばすために、あえて悪天候の日に稼働するのも一つの方法です。

天気の悪い日は特に自転車やバイクで稼働している人にとって交通事故の危険が高まるため、配達を控える人もいます。また、外出しない人も増えることから通常よりも注文数の増加が期待できます。

稼ぐには絶好の機会と言えますが、売り上げに気を取られて安全がおろそかにならによう注意しましょう。

Uber Eats（ウーバーイーツ）以外のデリバリーサービスも併用する

Uber Eats（ウーバーイーツ）単独で稼働するのではなく、他社のデリバリーサービスを併せて配達してみてはいかがでしょうか。

現在活動している配達員の多くは二つ以上のデリバリーサービスを併用しています。例えば、「ウーバーイーツと出前館」「ウーバーイーツとWolt」などです。

参考までに筆者は「ウーバーイーツ　出前館　menu」の3つを同時オンラインにすることもあります。

配達員にとって空車時間（配達していない時間）をできるだけ少なくするのが重要と考えます。Uber Eats（ウーバーイーツ）で注文が途切れた時に他社のサービスで注文を受けたら、その分無駄なく稼ぐことが可能です。

仕事内容に大きな違いはないため、積極的に他社のデリバリーサービス併用をおすすめします。

まとめ

今回は「Uber Eats（ウーバーイーツ）」についてサービスの内容や仕組みなどについて解説しました。

Uber Eats（ウーバーイーツ）の大きな特徴として、下記が挙げられます。

• スマホから手軽に注文できる
• シフトに縛られず自由な働き方が可能
• 最低限の初期投資で加盟店登録できる
• 現在では全国47都道府県でサービス展開中

Uber Eats（ウーバーイーツ）の持つマッチングシステムは従来の出前の概念を一変させた画期的なシステムです。特に身体の不自由な方や外出が難しい人にとっては大変便利なサービスと言えます。

コロナパンデミックの頃よりフードデリバリーの需要はひとまず落ち着いていますが、今後どのようなサービスが展開されるのか注目していきましょう。

Uber Eats（ウーバーイーツ）をまだ利用したことがない人はぜひ気軽に使ってみてください。